Research

研究概要

地域と情報の関わりをテーマに、地域が抱える課題を情報工学の手法から捉える研究を行っています。統計的なデータ分析、Webシステムの設計、生成AIの活用といった手法を用いながら、実際の現場で使われるシステムの構築と評価に取り組んでいます。

Cruise Tourism Analysis

長崎港に寄港するクルーズ客船の観光客を対象に、観光地の満足度を分析しています。クルーズ船の乗客は寄港している間しか市内を巡ることができず、限られた時間の中で複数の観光地を回ることになります。そのため、それぞれの観光地を単独で評価するだけでは、実際の周遊のあり方を捉えきれません。この研究では、複数の観光地を組み合わせて巡ったときにどの組み合わせが評価されやすいのかという視点から満足度を分析しています。単体では目立たない場所でも、他と組み合わせることで全体の評価に効いてくる場合があり、周遊ルートを設計するうえでは組み合わせの単位で見ることが有効だと考えています。寄港地としての長崎をどう案内していくかを考えるための基礎になる研究です。

Disaster Learning System

雲仙普賢岳の災害を題材に、災害を学ぶためのWebシステム「普賢.com」を構築しています。災害の記録は資料として残されていても、量が多く、どこから読めばよいかが分からないまま参照されないことが少なくありません。このシステムは、一次資料のデジタルアーカイブを土台に、四つの要素を組み合わせた構成をとっています。デジタルアーカイブは資料を整理して閲覧できるようにする基盤であり、生成AIを使った学習システムは、利用者が自分の関心や問いから資料に入っていくための入口になります。「語り場」は利用者自身の語りを投稿し、それを既存の資料に結びつける仕組みで、資料を読むだけの場所にしないための機能です。BIGSystemは、どの資料がどう使われたかという利用状況を蓄積・分析し、システムの改善に用います。資料を保存するだけでなく、使われながら蓄積が増えていく形を目指しています。